主に布・ミシンなどを使って制作をしているハンドメイド作家さんに必須なのが「型紙」。
アイテムによってはなくても大丈夫なものもあるかもしれませんが、反対に必須の場合もあると思います。
しかし!販売するアイテムの製作に使う型紙は、実は注意点があるんです…!
今回の記事では、
- 販売するハンドメイド作品で使用する型紙の注意点
- ハンドメイドアイテムの型紙を用意する方法
についてをご紹介していきたいと思います。
販売するハンドメイド作品で使用する型紙の注意点
実は世に出回っている多くのソーイング用型紙を、自己判断でハンドメイド作品として商品化・販売するのはとても危険なんです。
まずは以下のポイントをご覧ください。
多くの場合は「自己利用の範囲で」利用できる
自分以外の他の方が作った型紙については、著作権をはじめとする権利が発生しています。
多くの場合は「自己利用の範疇で使用してください」との記載があるはずです。
つまり裏を返すと商用利用は基本的に認められていない、ということですよね。
ハンドメイドの「販売」は、自己利用の範疇を超えています!
まずここが大切なポイントですね。
書籍・webともに利用条件の確認が必須!
型紙を入手する方法としては、書籍またはネットが多いと思います。
どちらも絶対にどこかに利用条件や規約が書かれているはずですので、しっかりと確認しましょう!
- 書籍の場合:裏表紙
- ネット:プライバシーポリシー、利用規約などのページ
この辺りを探せば、大体見つけられると思います。
ちなみに、書いてあるけれど分かりづらい・ダメもとで直接交渉したい…と言う場合は、問い合わせてみるのも一つの方法。
分からないまま無断で使用・販売していると、型紙の権利者に訴えられてしまう可能性もあります。
しっかりと条件を確認し、ダメなら使わない!ということを徹底することをお勧めします。
ハンドメイドアイテムの型紙はどうやって用意すれば良いの?
権利の問題って難しいですし、万が一訴えられたりしてしまったらハンドメイド販売どころではなくなってしまいますよね。
そこで、ここからはハンドメイド「販売」をするアイテムの型紙を用意する方法を2つご紹介していきたいと思います!
①自分で試作をしながら型紙を作る
1番確実なのは、型紙を自分で作ってしまうということ。
型紙自体に製作者さんの著作権が発生しているのであれば、自分でオリジナルの型紙を作ってしまえば「その型紙の権利は自分にある」状態にすることができます。
型紙も製作物もすべての権利が自分にあれば、権利関係での問題はそもそも発生しません。
ちなみに型紙の作り方ですが、
- 薄い紙を利用して、作りたいハンドメイドアイテムの簡易的な模型を作る
- ①で作った紙の模型をはさみで平面に開く
- 区切りの良いところでパーツごとに解体をする
- 別の厚紙などに合わせて固定し、縫い代を考えながら転写して切り取る
- 縫い代部分込みになった型紙が完成
このような流れになります!
詳しい方法は以下の記事で解説していますので、応用して色々な型紙を作ってみてくださいね!
②ネット上で商用利用可能なものを探す
書籍は製作者さん、筆者さん、出版元などさまざまな権利が入り混じっているので、基本的に商用としては利用できない…と考えておいた方が良いかもしれません。
対してネット上で個人の方が公開されている型紙は、商用利用OKのものを時折見かけます。
製作者さんの意向によって、
- 店舗のワークショップなどではNG
- ネットでの型紙公開・再配布NG
- 個人の範囲での商用利用OK
- 企業が工業製品として利用するのはNG
などの条件が違うことがありますので、こちらもそれぞれしっかりと確認しておきましょう。
型紙を用意して、効率的にアイテムを製作しよう!
今回の記事では、ネット・書籍の型紙をハンドメイドアイテムとして製作・販売してOKなのか?と言う点についてご紹介してきました。
型紙に限らず、自分以外の誰かが作ったものにはすべて著作権を代表とした「権利」が発生しています。
どうせバレないだろう…と考えるのではなく、無用なトラブルを回避するためにも
- 商用利用可能なものを使う
- 自分で型紙を作る
など工夫をして、ハンドメイド販売を安心して長く継続できるための行動をとってみましょう!
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