ハンドメイド販売を始めるにあたって、不安に思う方が多いのが「個人情報が多数の購入者にバレてしまう…」という問題だと思います。
インターネットが普及してきた現代において、本名や自宅の住所をネットに公開しながらビジネスを行う、というのはかなりリスクが高いことですよね。
本業として法人化しているのであればまだしも、個人レベルでの活動で個人情報を前公開するというのはかなりリスクが高い…!
そこで今回の記事では、
- ハンドメイド作家さんが実名・住所を公開して活動するリスク
- 匿名配送サービス利用の必要性
- 今からでもできる身バレ対策
などについて詳しく解説していこうと思います。
ハンドメイド作家さんの匿名配送の必要性・身バレ対策
「別に後ろめたいことをしているわけではないから、個人情報を隠す必要はない」
…もっともな意見のように見えますが、実はそうも言っていられません。
ごく普通のハンドメイド販売をしている作家さんであっても、個人情報をできる限り保護するのはとても大切なことなんです。
ネット社会における個人情報の保護
冒頭でもお伝えしたとおり、現代の生活とインターネットは切っても切り離せないくらいの距離感になっています。
最近は「SNS炎上」「ネットを使った特殊詐欺」「情報漏洩」「ストーカー被害」「ネット上でのトラブル」…色々な問題を耳にするのではないでしょうか。
たとえば、あなたの商品を購入した人が悪い人だったら?
ネットでなんでも調べたり拡散できてしまう環境になってしまった以上、自分の個人情報を「ハンドメイド販売に必要だから」とむやみやたらに公開するのは望ましくありません。
「販売に必要だから個人情報を掲載する」ではなく、「多少コストがかかっても安全性が高い方法(匿名で利用できるなど)を第一選択とする」ほうが絶対に安心です。
トラブル時に家族に迷惑をかけないようにする
もし万が一トラブルに発展してしまった場合。
住所がわかってしまうと、Googleマップで自宅をピンポイントに特定されてしまいます。
家が特定されるということは、
- 家の外観、庭の様子
- 生活圏内にある店舗
- 車の種類や色
- 子供が乗っている自転車
などなど、さまざまな情報を知られてしまうということになるんです。
自宅住所バレしていてトラブルになった場合、相手が悪質だと家族にまで迷惑がかかる可能性があります。。
このようなリスクを考えると、自宅の住所は公開しない・住所記載が必須ならバーチャルオフィスを利用するなどの対策が必要だということが分かるかと思います。
念の為、SNSでの電話番号検索・本名掲載は避ける
販売をするにあたって住所を隠すことができても、場合によっては実名・電話番号などを公開する必要がある場合が出てきます。(主に普通宅急便利用の場合/BASEなどネットショップ運営の場合)
このような形でハンドメイド販売をする場合は、SNSへの実名登録・電話番号検索許可は控えましょう。
- LINE
など、プライベートで利用しているSNSは個人情報の塊です。
トラブルがあってからでは手遅れになってしまいますので、このように事前対応ができるものに関してはしっかり個人情報を守るための対策を取っておきましょう。
ハンドメイド作家さんにおすすめ!匿名配送ができる販売方法一覧
匿名配送が可能な販売方法の中でおすすめなのがminne、メルカリ、PayPayフリマです。
サービス名 | 特徴 | 匿名配送方法 |
---|---|---|
minne | ハンドメイド作品専門のマーケットプレイス | らくらくミンネコパック (webブラウザでのみ匿名設定可能) |
メルカリ | 幅広い商品が取り扱われるフリマアプリ | らくらくメルカリ便、ゆうゆうメルカリ便 |
PayPayフリマ | 幅広い商品が取り扱われるフリマアプリ | PayPayフリマ宅急便 |
minne
minneは、ハンドメイド作品専門のマーケットプレイスです。多くのハンドメイド作家が利用しており、幅広い作品が取り扱われています
匿名配送サービスが出たのは最近で、ネット上にはまだ「minneは匿名配送ができない」という古い情報が残っているので注意!
定額配送サービスの「らくらくミンネコパック」を使って、webブラウザ上から発送手続きをすることで匿名配送が可能となります。
まだアプリ上の匿名配送サービス手配は整備されていないよう。
minneで匿名配送をする方法はこちら
メルカリ
メルカリは、フリマアプリとして非常に有名ですよね。
ハンドメイド作品だけでなく、様々な商品が取り扱われています。
メルカリでの匿名配送は、「らくらくメルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」を利用することで可能。発送時にQRコードを提示するだけで、住所や名前を公開せずに荷物を送ることが可能です!
PayPayフリマ
PayPayフリマはPayPay株式会社が運営するフリマアプリで、ハンドメイド作品も取り扱われています。
PayPayフリマでは、匿名配送を実現するために「PayPayフリマ宅急便」を利用できます。
利用の流れやイメージはメルカリと同じなので、フリマアプリの経験者さんであればそこまで迷うことなく利用ができると思います。
ネットショップの出店ってどうなの?
ハンドメイド販売がある程度の規模、売上になってくると「フリマサイトではなく自分のショップを持ちたい!」と考える方も出てくると思います。
結論から言うと…ネットショップ開設は慎重になったほうが良いです!
実はネットで物を売る際は「特定商取引法」という法律に基づいて、自分の氏名、住所などをネット上に公開する必要があるのです。
最近は個人情報保護の目的で住所のみ隠せるサービス(BASEなど)も増えてきたのですが、実名は公開しなければいけない点を考えるとフリマアプリ・ハンドメイドマーケットよりも匿名性は落ちると考えられます。
詳しくは以下の記事で解説していますので、ネットショップの開設を検討している方はぜひ1度目を通してみてくださいね。
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まとめ
今回の記事では、ハンドメイド販売を行う作家さんの「個人情報保護」についてご紹介してきました。
ネット社会である現在、大丈夫でしょ!と気軽に個人情報を公開すると思わぬトラブルに巻き込まれてしまったり、場合によっては家族に迷惑がかかってしまう場合があるということが分かっていただけたかと思います。
自分と家族の身を守るためにも、ハンドメイド販売を始めたばかりの方であればまず匿名性の高い安全な方法を優先して利用していきましょう!