ピアスは、ハンドメイド作品の中でも手軽に制作できるアイテムの一つ。
とくに最近は100円ショップで全ての材料を揃えられることが増えており、ハンドメイド販売の入門作品とも言えるくらい人気のアイテムです。
しかし!いざ作って販売するとなった時、最初の壁となるのが「台紙をどうやって準備するか」です。
ハンドメイドピアスの脇役とも言える台紙ですが、実は用意するのに結構手間がかかるものなんです。
そこで今回の記事では、
- ハンドメイドピアスの台紙の必要性
- ハンドメイドピアス台紙を作るのに必要なもの&作り方
をご紹介していきたいと思います。
ハンドメイドピアスの台紙の必要性
ピアスやイヤリングを購入したとき、皆さんはその台紙をよく観察したことはありますか?
多くの人は開封してピアスを取り外したあと、台紙はすぐに捨ててしまうと思います。どんな台紙にピアスが付けられていたか、はっきりと思い出せる人は稀でしょう。
そんな儚い命のピアス台紙ですが…実はたくさんの役割を持っているのです。
台紙の持つ役割は、第一にピアスの保護です。台紙に取り付けることで外部からの衝撃を防ぐことができます。
また、商品をストックしたりお店に並べたりする際に手が直接商品に触れるのを防ぐこともできます。
さらに、台紙には商品の魅力を引き立たせるという重要な役割もあります。
台紙が美しいか、商品の雰囲気に合っているかで、その商品の見え方は大きく変わります。
逆に言うと、どんなに素晴らしい商品でもピアス台紙が雑で質素であった場合、商品までみすぼらしく見えてしまうのです。
このようにピアス台紙には重要な役割があるため、ハンドメイド販売において手間・コストをかける価値が十分にあるアイテムなのです。
ハンドメイドピアス台紙を作るのに必要なもの
ピアス台紙を作るのに必要なものを具体的にご紹介します。ピアス台紙作りに欠かせないものばかりな
ので、以下に挙げているものは必ず揃えるようにしてくださいね。
台紙
ひとくちに台紙といってもたくさんあります。
①まずは何でも良いので台紙を作りたい、という方
100円ショップで売られている名刺カード・メッセ
ージカードを購入してください。
そこに穴をあければ立派なピアス台紙になります!
②自分でデザインして印刷したい方
厚めの用紙(はがき以上の厚み)を用意してください。作品やショップの雰囲気に合わせてお好きな色を選んでくださいね。
おすすめは自宅で印刷しやすく、どのデザインとも相性の良い白色やベージュなどの淡色の色味のものです。
また、本稿の趣旨とはズレますが、ハンドメイドサイトなどで台紙を購入するのも方法のひとつです。
コスパの良いシンプルな台紙が大量に入ったものや、セミオーダーメイドで高級感があるものまで様々なものが売られているのでよろしければチェックしてみてください。
ピアス台紙にかけるコストの相場把握にも役立ちますよ。
穴あけパンチ
通常の目打ちや穴あけパンチなどで穴をあけることも可能ですが、きれいな穴を楽に開けたいという方は専用のパンチを購入することをお勧めします。
目打ちなどの針で穴をあけると紙の裏側がささくれ立って見た目が悪くなってしまいますが、パンチならきれいな穴を
開けることができます。
通常の書類用穴あけパンチは穴の大きさがピアス用にするには少し大きいのですが、レザーパンチ・クラフトパンチなら穴のサイズを調節することができます。
女性の力でも簡単に穴をあけられるので、たくさんの台紙を作りたい方にもおすすめです。
クラフトパンチのレビュー記事はこちら!
【あると便利】印刷環境
好きな用紙に自分で台紙を印刷したい方は、家庭用プリンターの購入をおすすめします。
安いものは1万円以下で購入することができますし、1~2万円ほどで概ね必要な機能が備わったプリンターを購入することができます。
多少値は張りますが、1台購入しておけば台紙だけでなくショップカードやサンキューカードなども手作りすることができるため、作家活動の幅が広がりますよ。
おすすめの家庭用プリンターメーカーはEPSON、CANNON、Brotherなどです。
ハンドメイド販売におけるおすすめの家庭用プリンターの条件は以下の3つです。
①インクジェットプリンターであること
家庭用プリンターにはインクジェットプリンターとレーザープリンターの2種類がありますが、美しい発色を望むのならインクジェットプリンターがおすすめです。
写真の印刷等に向いているのもインクジェットプリンターなので、ポストカードや年賀状印刷にも向いています。
②スマホ連携機能が付いていること
スマホアプリで作成した画像データを直接転送して印刷することで、スキャンしたりPC上でデータ化したりする手間を省くことができます。
③必要な機能が最低限付いていること(使用しない無駄な機能が付いていないこと)
価格が上がれば上がるほど機能は充実しますが、それが使わない機能であったらもったいないですよね。
ハンドメイド販売において必要としている機能が何なのかをよく考えた上で、最低限の機能がついたプリンターを選ぶようにしてください。
ハンドメイドピアスの台紙の作り方
ここでは、具体的なピアス台紙の作り方(家庭用プリンターで印刷する方法)をご紹介します。
①用紙を用意する
厚みのある用紙を用意します。プリンターが給紙できる厚み・材質であるか確認してから購入するようにしてください。
光沢のある用紙であれば高級感が増し、マットな用紙であればおしゃれで素朴な雰囲気の台紙となります。
最初から切り込みが入っている名刺用の用紙を購入すれば、裁断の手間を省くこともできます。
②デザインを作る
無料アプリ「Canva」などのアプリを使用して台紙のデザインを決定します。
あくまでも主役はピアスなので、ショップ名とショップQRコードのみなど、極々シンプルなデザインにすると良いでしょう。
シンプルなデザインにすることで、汎用性を持たせることができます。
色のついたデザインにする場合は、ピアスの周囲に沿わすような位置に加工を施すなど控えめなデザインにすることをおすすめします。
③保存する
プリンターで印刷していきます。
紙が厚いので、設定を確認しながら慎重に印刷してくださいね。
④印刷・裁断する
印刷が終わった用紙を、カッターナイフと定規などで裁断していきます。
⑤パンチで穴をあける
レザーパンチまたはクラフトパンチで穴を開けていきましょう。おすすめの穴の直径は2mmです。
イヤリング用の台紙の場合はイヤリングが中心にくるように、台紙の中央に左右対称の穴を2つ開け、紙の左右の辺から穴に向かって一直線に切り込みを入れます。
切り込み部分からスライドさせてイヤリングをセットすれば、きれいにおさまりますよ。
まとめ
一見地味な存在のピアス台紙ですが、商品を保護するだけでなく魅力を引き立たせてくれるという大切な役割を持っています。
一定のコストはかかりますが、長い目で見れば都度台紙を購入するよりもお安く、しかも簡単に作ることができるのです。
たかがピアス台紙。されどピアス台紙。
丹精込めて作った作品たちのためにも、ぜひ手作りしてみてくださいね。
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